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11.04

『きみがぼくを見つけた日』

本日は、それはそれは珍しく朝から予定が立て込んでいてそれでもなんとか空き時間を狙った映画のタイムスケジュールを完璧に練った、はずが、シネコンのチケット売り場でお目当ての韓国映画がまさかの満席という予想外の事態に完全にパニクりその場でじゃあ一番すぐ見れる作品をとあたふたした結果、ロベルト・シュベンゲ監督の『きみがぼくを見つけた日』を見ることになったのでした。うむ。
ほんとに一切の予備知識もなく見てみたら、主演はエリック・バナとレイチェル・マクアダムス(『きみに読む物語』のかわいこちゃん)のラブロマンス、ということらしいのでおお意外と掘り出しもんじゃないのと思ったが、意外とトンデモ映画だった。
誰も見ないだろうから書くけど、エリック演じる主人公がなんの説明もなくとりあえずタイムトラベラー。本人の意思とは関係なく大した使命もなくひょいひょい時空を超えまくってやっと運命の女性と結婚するも彼女が妊娠するたび流産するもんだから胎児にもトラベラーの遺伝子が伝わってしまってる!とエリックは勝手にパイプカット。それに怒った妻が過去からやって来た若い頃の旦那とセックスして妊娠するも「あなたなんだから浮気じゃないでしょ」と家庭円満。ロマンチックでさえあればなんでもいい、という昨今の邦画難病ものに似た無茶苦茶さを感じなくもなかった。でもなんか見れてしまうのはやっぱり役者がいいからかなあ。エリック・バナには車椅子がよく似合う。
しかし、涙を誘うはずのラストのエリックの死因がずっこけるほど下らなくて、もしかしてこれは手のこんだ反共和党映画なのかとちょっとびびった。そして、珍しく原題よりも邦題の方が良い映画であった。