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11.17

『母なる証明』

先日満席で入れなかった雪辱を晴らすためポン・ジュノ監督『母なる証明』を見にシネマライズさんへ。サービスデーでも雨の平日だからか客入りは既にぼちぼち。
ポン監督、『TOKYO!』の短編があまりにも肌に合わなかったので今更興味はなかったのだけれどひとりにわか韓流ブームなため一応見とくか的な気持ちで臨んだ今作品は、やっぱり全くそそられなかったのでした。残念。ポンさん、インテリなわりにはダサ過ぎる。「未成年」の香取慎吾風頑張りを見せていたウォンビン萌えもなし。
この映画を「母親の奇行」ってことで『私の中のあなた』と並べてる人を何人か見かけたけど、母親が故に頭がおかしくなるのと単に頭のおかしな女が母親であるってのは全然違う気がするぞよ。子どもを殺しかけた過去に言い訳ばっかりしたうえ鍼刺して忘れさせようとする行為を愛情とはいくらなんでも。クレイジーなまでに自己チューなだけだと思うけど。あと、やたらと顔のアップが多いけど特に見てて面白い役者が出てるわけでもないので途中でえらく疲れた。あと、わざとらしい程の警察の無能っぷりもイヤだったけど、『チェイサー』もまんまそうだったので、もしかして現代の韓国警察はほんとにこのレベルなのかと不安になった。ラスト、バスの中で踊り狂うおばはんたちだけが「ああなんかこのノリわかるわ」と笑えた。 でも冒頭のダンスよりは私のイモの君が代アカペラダンスの方が100倍泣けるね。