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12.03

『パリ・オペラ座のすべて』

実はこの映画も以前に一度チャレンジするも満席で入れなかったのよね。さすがにこんな雨の中行くヤツはあんまりおらんやろとフレデリック・ワイズマン監督最新作『パリ・オペラ座のすべて』 を見にルシネマさんに向かう。それでもぼちぼち混んでた。
世界最古のバレエ団、パリのオペラ座をめぐるワイズマンのドキュメンタリーはやっぱりワイズマンのドキュメンタリーで、インタビューやナレーションがないのはもちろんバレエの舞台シーンでさえほとんど登場しないものの160分という時間が短いんじゃないかってくらいの面白さでありました。
ダンサーはひたすらダンスの練習、お針子はひたすらドレスの縫製(白い布を染めることから衣装を作っていくのには驚いた)、 「神様」と呼ばれる芸術監督のおばさんはひたすらスタッフを仕切る。相変わらず、よくこんな場面を撮影させてもらえたなあと感心するような金の話もする時はする。
オペラ座のバレエってもっと古典的な内容なのかと思ってたらピナ・バウシュが振り付けだったりするばりばりのコンテポラリーダンスがあったりして(というかむしろ監督はそっちの方を多く撮影してたけど)老舗ってすごいなと感動した。食堂のクスクスが美味しそうだった。『BALLET』 を見た時にも思ったけど、バレエの先生って意外なほど普通のおじさん。屋上で育ててる蜂が気になった。