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12.23

『蘇りの血』

今年も無事業者に丸投げして大掃除は金で解決してすっきり。部屋中ワックス臭くて気持ちいい。

実は初期の作品をほとんど見ておらず不真面目なファンではあるもののやっぱり最新作が気になって、豊田利晃監督『蘇りの血』 を見に行ったとさ。
国も時代もわからない神話みたいな映像とお話を見てると、映画としてどうこうよりも今日本でこんな映画を企画して作った人たちが偉いわとそんなことに感動してしまった…。映画自体は全体的にやろうとしてることがいくらなんでもわかりやす過ぎるかなとも思ったけどこれまた今時こんなことをここまで本気でやろうとしてる監督に感動したりした。真面目な人が好きなので。「蘇ったところで現世も地獄」的な意味のセリフが繰り返されるのをどこまで深読みしていいのかはわからなかった。人面魚みたいなCGシーンはちょっとどうなんだろうと思わなくもなかったが、まあいいか。チラシのコメント欄が半分くらい「期待してます」なのはちょっとどうなんだろう。
それにしても、予想はしてたけどやっぱり中村達也がえらくかっこいい。ミュージシャンの色気はずるい。ドラマーの按摩さばきは半端ない。『女王陛下の草刈正雄』以来ファンな草刈麻有クンもえらく美しくなっててびっくりした(ほとんど横顔しか映らないのは何か理由があったのかしらん)。渋川清彦がこんなにすごい役者さんだとは思わなんだ。爆音は無理でも、せっかくのこの音と音楽なら劇場の音量はもうちょっとあげてほしかったかなー。