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1.16

『インフォーマント!』

監督よりもむしろマット・デイモン目的で、いつのまにか公開されていたスティーブン・ソダーバーグ監督『インフォーマント!』 を見にえっちら恵比寿へ。
1992年にアメリカで実際に起こった食品会社の巨大内部告発事件が物語のネタらしいんですが、話の筋自体はえらく不親切(会社の重役やらFBIやらが入り乱れて白人中年男性の顔の見分けがつかない私が勝手に「不親切…」と感じただけかもしれない…)、マット演じる主人公が緩やかに狂っていく姿を延々とテンポがいいんだか悪いんだかつかめないまま進んでいく映画はなんだかタランティーノみたいになってました。アメリカでは流行なのかね、面白いから全然いいけど。ソダーバーグさんは多分『エリン・ブロコビッチ』でも実話を基にした告発ものを撮ってはった気がするが(うろ覚え)あれに比べればそりゃ単館上映にもなるわなと納得の地味さ。この役のために15キロ太ったというマットも最終的に見るも無惨なハゲ親父になってた。でもラスト、主人公が自分から病院に行くと言った瞬間はなんか泣きそうになった。と、それなりに楽しんだはずなのに既に詳細がめちゃくちゃ記憶の彼方なのがなんかソダーバーグの映画っぽいなあとめちゃくちゃ自分勝手に納得。ごめん。

映画の後京橋に移動ししこたま酒を呑んで深夜タクシーに乗った後iPhoneをお店に忘れたと気付いて車を引き返してもらったりしてえらい高くついた。やっぱり私に携帯二台持ちはハードル高過ぎるかあ。