2.28
イエロー爆音
へー監督が81年生まれねえとちょっとナメてかかった真利子哲也監督作品『イエローキッド』 ですが、これが自分でも意外な程楽しめてちょっとびっくりだったのでした。東京芸術大学の卒業制作として作られた作品なそうな。
「イエローキッド」という漫画を巡り、金と女が手に入らずひたすら苛立つ若者が怒りを爆発させる物語を軸に進んでいくこの映画は、オシャレでポップな『国道20号線』風、シブヤ系国道映画として(一応褒め言葉)中々。若いのによくこんな細かいことまで思いつくなあと感心する点が幾つか。後半ちょっとダレたのでこのテンポでいくならあと10分短かったらもっと良かったはず。
出てる役者さんがみんな芸達者なのか(たまたま今日のお昼WOWOWで『クローズZEROⅡ』を見直してた)かなりフィクショナルな会話シーンが続いても見てて苦しくなかったのがよろし。久しぶりに見た町田マリーさん(実は大学の先輩)はやっぱり良かった。漫画家の彼が赤色にこだわってる理由は何かあったのだろーか(初めて見た岩瀬亮には軽く萌えた)。
で本日は久しぶりの映画ハシゴ、なぜならどーしても爆音でこれを見たかったから、ということで吉祥寺に移動し爆音ナイト2009年傑作選 にてイエジー・スコリモフスキ監督『アンナと過ごした4日間』(08年)を。
昨年見たばっかりでその感動も記憶に新しくかなり細かいことまで覚えてる、という幻想は一瞬にして壊され、ほんとに別の映画を見てるかのような衝撃。爆音上映は結構体験してるつもりやけどここまでびっくりしたのは久しぶりかも。焚き火と雷の音がこんなに恐ろしいとは、初見の時は音なんてまったく聴いてなかったんだなと反省。これは吉祥寺まで行く価値有りかと。