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3.07

『コララインとボタンの魔女3D』

3D映画を見る度「あ!また失敗した!」と後悔するのに今回もまたうっかりマスカラ5度塗りで行ってしまったためメガネに睫毛があたる違和感と戦いながらの鑑賞となってしまったヘンリー・セリック監督『コララインとボタンの魔女3D』 を近所にて。
『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の監督待望の最新作ということで、もちろん、アニメなのに全く子ども向きでないダークな物語と不穏な雰囲気(近所のおばあちゃんなんてまんま『ピンクフラミンゴ』。魔女に捕われた子どもたの亡霊がいる部屋なんてかなり普通に怖かった)はビンゴに私好みでそれだけで充分楽しかったのだけれど、今回は、メインのキャラクターが手作り感満載のストップモーションアニメで作られ、 彼らが迷い込むもうひとつの世界はCGで作り込まれ、更にそれをデジタル3Dで見せられるという、本当に初体験の映像世界に実際口をあんぐり開けてただ驚くことでいっぱいいっぱいになってしまった。いやーこれは是非劇場で体験して頂きたい。
仕事に夢中な両親に相手にされず寂しい想いをしてる少女が迷い込んだパーフェクトな世界、でもそこに住み続けるには自分の目をボタンにしなきゃいけない(その世界にいる理想の両親や友だちやペットの目も全部ボタン)、この監督どんなけ縫い目フェチやねんと突っ込むこともできるけど、そのお話だけでも中々興味深い。アニメはやっぱりアメリカ派。

いやーこんなクソ寒い雨の日曜日にひとりでこんな映画を見る私って偉くねー?と内心密かに思っていたら劇場のエレベーターに乗り合わせた池袋在住全開の地味ーなおばさんが「今さっき『ハート・ロッカー』見てきて、今日これで3本目!」と話しているのが聞こえてきて、なんかものすごい敗北感に見舞われる。