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3.29

『スイートリトルライズ』

気がつけば最近すっかりシネコン子になっちゃってなんかダメねと久しぶりに新宿ミラノ座さんに行ってみたら、受付のお兄ちゃんも周りのお客もいかがわしさ全開でやっぱりいいですね。見た映画はそんな雰囲気にそぐわない矢崎仁司監督『スイートリトルライズ』だったんですが。
原作小説を読んだことある感想としてまず、監督の前作魚喃キリコ原作『ストロベリーショートケイクス』を見たとき同様、ここまで完璧に原作の世界と言うか雰囲気と言うかを壊さずでも映画として成立させてることにひどく感心。117分という長さがもたらす退屈さも含め、これはこれでいいのだと思える映画でございました。
結婚3年目のセックスレス夫婦がダブル不倫した挙げ句元サヤに収まるという冷静に考えればかなりえげつない物語がこんな小綺麗にまとめられていいものなのかと思わなくもないけど、まあ江國香織ワールドなら仕方ないかと納得もできる。ライズがスイートなんだもんねえ。相変わらず原作にはない部分(老女とのやりとりとか)がちょっと少女趣味過ぎるかなと思ったけど今回は許容範囲。肌の透明感が半端なさ過ぎて既に幽霊かミイラにしか見えなくなってる中谷美紀の芝居も久しぶりに良かった。濡れ場くらいやれよと思ったけど。浮気相手の小林十市がどーにも魅力的な男に見えなかったことだけが無念。
って言うか池脇千鶴のこの太り方は絶対何かの薬の副作用だと思うんだけど、大丈夫なのだろーか(この映画の彼女を、あらゆる意味で私っぽいと指摘することは絶対禁止。言った奴マジでしばく)。

帰りにひとり立ち寄ったビール屋で、最初は超陽気に喋っていた隣りのオカマが突然ゲロを吐いてぶっ倒れて救急車で運ばれる騒動を一部始終目撃する。やっぱり歌舞伎町は面白い場所だ。