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4.07

『ユリシーズの瞳』

実はこの作品95年の公開当時に梅田辺りで一度見てるんですけどさすがに田舎の女子中学生にアンゲロプロスは荷が重過ぎたらしく「衝撃的なまでに意味わからん!」と衝撃を受けたことは覚えているのですが内容やら詳細やらはさっぱり忘れてしまっているので今回の特集上映テオ・アンゲロプロス にて『ユリシーズの瞳』を再見。
で実際見てみたら濡れた石畳を歩く群衆とか女の顔とかハーヴェイ・カイテルのマッチョな裸体とか川を下る石像とか具体的なことは結構覚えていたことに気付いたけどまさかこんな映画戦争の末亡霊たちが『ミスト』みたいなことになってる映画だとは予想外で。こんなものを15歳で見てる時点で明らかに生き方を間違えてたんだなと思った。長過ぎる玄関先でのダンスシーンとか、何がすごいかもよくわからずに眺めてたんだろうなあ。いやあすごかった。177分、ソクーロフは寝てしまうのにアンゲロプロスは見れてしまうのは何故だ??

夜、久しぶりに会う学生時代の友だちとしっぽり焼き鳥を食べてたはずが最終的に朝方マンションの入り口で鍵がないと大騒ぎする始末に。失礼しやした。