4.26
『ノン、あるいは支配の空しい栄光』
上から読んでも下から読んでもNON、なマノエル・ド・オリヴェイラ監督『ノン、あるいは支配の空しい栄光』(90年)を見に岩波ホールさんへ。お昼の回だからか年齢層の高いお客さんばかりでちょっと意外だった。30日までの限定上映ですよみなさん。
冒頭の怪しい木と迷彩服の男たちを見て、最初の数分ですっかりおお戦争映画なのかと思ったらそいつらは112分間100分はダベってるだけ(失礼)、映画には十字軍が出てきたり全裸の美女と天使が戯れだしたりかなり活躍しない大量の馬と兵士が画面いっぱいに並んでたり、でも最後の10分はめちゃくちゃかっこいい戦争映画だったりとだいぶぶっ飛んでて、あら20年前にはオリヴェイラさんもえらくやんちゃだったのねと感心しかけたがそのとき既に監督は80歳なんだと気付く。何かがおかしい気がする。もちろんポルトガルの歴史なんてちんぷんかんぷんな私が見ても十分面白かったから別にいいんですけど。
鳥の鳴き声や銃声もすごかったけど微妙に聞こえてくる変な音がすごい不思議で、確かにこれは爆音上映を是非とも希望。
ほんと久しぶりに夕方早くに帰宅したので、今年初めてぐらいの勢いで晩ご飯を自炊したよお母さん。