4.29
『ウルフマン』
連休初日でも空いてそうだからとかいう消極的な理由では決してなくへーこないだはゲバラだったのに今日は狼男かという適当な好奇心でジョー・ジョンストン監督『ウルフマン』を埼玉県民(想像)でごったかえす池袋にて鑑賞。
見てみて初めて、「狼男」ってそもそもどんな内容なのかそれ以前に「狼男」という存在に古典的な物語が存在するのかってことを全く把握してない事実に気付いたんですけど、えらく明確に父殺しの話だったのはちょっと意外だった。でもそれがめちゃくちゃヘビーに描かれてるわけではなく冒頭でしっかり満月をバックに遠吠えしてくれたりウルフマンが予想以上に乱暴で人殺しまくってたり(監督の趣味としか思えない程必要以上に血やら内蔵やらが飛びまくってた)スコセッシさんに是非一度見ることをお勧めしたいような精神病院が出てきたりと色々サービス精神満載で無邪気に楽しめたり。ラストの対決シーンで父子揃ってウルフマンになられた時にはもうどっちがどっちか見分けがつかなくてちょっと混乱してしまいましたが。
今流行の若手イケメン俳優でも全然成立するこの映画を敢えてベニチオ・デル・トロとアンソニー・ホプキンスにしたというキャスティングに監督の意志を感じた。映画館を出たら月がまん丸だった。