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5.03

ベロッキオ×2

GWのメインイベントとして有楽町朝日ホールで開催中のイタリア映画祭2010に2&3日と赴きマルコ・ベロッキオ監督の『母の微笑』(02年)と『勝利を』(09年)を鑑賞し、大変満足な連休半ばを迎えております。でも連休の映画祭がこんなに混雑してるとは思わなんだ。ここに集まってる人たちにアルファロメオのCMは意味をなすのだろうかとちょっと思った。
『母の微笑』は正直、すっごい面白いけど謎が謎過ぎてすっごい意味わかんないイタリアって21世紀に決闘する国なんだとかイタリアってニュース番組の音こんなに派手な国なんだとかイタリアって子どもが寝てる間に勝手に洗礼する(私が子どもだったらだいぶキレる)国なんだとか勝手に感心してるうちにばっさり映画が終わってしまった。まず聖女になるってことの意味が正確にわからない私の頭不足をなんとかしなきゃいけないことは明確にわかった。偽女教師の幽霊っぷりにはちょっと笑ってしまった。
で、『勝利を』。どんな映画かまったく知らずに見始めて、ムッソリーニなんか出てくるもんやからてっきり歴史ドラマかと思ったら全然違って、どんな国でもどんな状況でも悪女である愛人は狂人扱いされるんだという非常にわかりやすいお話で、めちゃくちゃ面白かった。今のことろ断トツで今年のベストワンってくらい面白かった。是非もう一度見たいので絶対に一般公開希望。
主演のジョヴァンナ・メッゾジョルノの演技とかふたりが出会う瞬間とかムッソリーニの眼が光り過ぎなセックスとか色々映画を見てるシーンとか雪の美しさとか息子の物真似とか感動ポイントを思い出したらキリがないけどとりあえず私もどこかに収容された事態に備えて鉄格子をするする登れる練習をしておこうと思った。でも男に「慈善事業」って言われる事態にはなりたくないなあああ。ノーパンで会いにいかないけどさ。
それにしても朝日ホールさん、椅子は堅いし段差がなくて見にくいしだけど今回初めてこんなに音響のいい劇場なんだと気付きました。結構な爆音仕様がよろしかった。