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5.13

『17歳の肖像』

昨日は、シネコンのチケット予約制度の罠にまんまとハマり映画失敗、ムカついた腹いせに散財。自分のこの異常なヒョウ柄好きは関西人のDNAなのかしらんとふと思う。

本日は、アカデミー作品賞にノミネートされたってことと主演の女の子がオードリー・ヘップバーンの再来と言われてるくらい可愛い子ちゃんだってことくらいしか情報を持たずにロネ・シェルフィグ監督『17歳の肖像』 を見に行ってみたんですがね、これが久々本気で心の底から怒りを覚えるくらい酷い映画で、英検2級の過去を総動員して監督に苦情の手紙でも書いてやろうかってくらいムカつきました。冒頭で原題が『AN EDUCATION』って知った時点ですっげーイヤな予感はしたんだけれど。
60年代のイギリスの片田舎を舞台に、厳格な学校に通い教育熱心な両親の元で生活する平凡な女子高生が道で偶然出会った年上男性にコロコロ転がされ、彼が堅気ではないと知っても尚新鮮な大人の世界が忘れられずズルズル処女まで捧げ、挙げ句結婚すると盛り上がって周りに悪態つきまくって高校まで辞めるも実は男が既婚者だったと発覚した瞬間そいつは尻尾を巻いて逃げ、主人公は一瞬どん底に落ちるけど最終的には大学に合格して全うな生活に戻るのでした、って、監督さんいくらなんでも17歳の女を白痴扱いし過ぎやろ。こんな奴おらんやろと師匠張りに突っ込みたくもなる。搾取反対、ケータイ小説って日本だけの文化じゃなかったのか。いや万が一いたとしてもそれをこんなポップな映画にしたらあかんやろ。そして万が一いたとしてもこの女は10年後「あたし17歳のとき結構やんちゃだったんだよねー」とわけのわかんない武勇伝を話し出すだいぶうざいヤツになってるだけやろ。
映画的にも萌えるポイントが一切なく、せめて中年男性と女子高生が秘密の旅行に行く瞬間くらい胸キュンさせてほしかった。周りの大人たちのステレオタイプっぷりも笑えないくらい散々で、せっかくのキャリー・マリガンちゃんの笑顔が痛くしか見えなくて、色んな意味で彼女に同情した。この映画のスタッフには「海の天辺」を読んで出直せとしか言えない。

とスーパーイライラした気持ちを酒と小沢くんのコメントでどうにか落ち着かす。ボーちゃんも良いこと言ってる。パーティーは続くのだ。