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5.20

『ソラニン』

gojoの感想が聞きたいという熱いリクエストにお応えして大した興味もないと言うより予告を見ただけで嫌悪感すら覚える三木孝浩監督『ソラニン』 を雨の中ひとり見に行く私を誰か褒めて。
見る前になんとなく、カマトト女とピーターパン症候群男がええ歳こいて自分探しの旅に出た挙げ句勝手に事故ったり唄ったりしてる映画かなーと思った126分後(長いよ)、私って予知能力でもあるのかしらと錯覚する程そのまんまの映画でございました。以上。あ、他人の家の前でゲロを吐いたり砂浜で花火をやりっ放しで逃げたりした挙げ句きゃっきゃっと騒ぐのは青春のキラメキとは無関係にハタ迷惑なのでやめた方がいいとも思った。以上。
いやこの感想は原作の浅野いにお(読んでないけど…。読みたくもないけど…)の罪に依るところが大きいかもしれないが、映画としても、監督とカメラの近藤龍人が映画として決して間違ったことをしていないという事態が大いに間違ってる感じがした。上手く言えないけど、ドラマじゃなくて映画撮ってますーって色気が見てる人にバレバレってどうなんだろと思ってしまった。
いやいやそんなことより主演の宮﨑あおい、彼女の、アヒル口の口角の上下とセリフの語尾「〜ダヨ!」の発音の違いだけで感情の全てを表現しようとするチャレンジをどこまで本気で笑っていいのやら突っ込んでいいのやら。見てて本当に辛かった、と書きながら自分でもものすごく大きなものを敵に回してるような気がするが、まあええわ。このままゼロ年代の吉永小百合になってゆくのでしょう。この、絶対に視力に悪影響を及ぼしそうな前髪をキープし続けるのも執拗なくらいずっと白いトップスを着させられるのも彼女の意志ではないだろうにとちょっと不憫にも思えたけど。
いやーまあしかし、他のところで別の方も仰ってたけど、無職の若い男女がひとつの部屋にいて一回のセックスもない青春なんて面白いわけがにゃい。以上。