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6.13

本番

昨日、黒沢清×蓮實重彦「東京から 現代アメリカ映画談義」 の出版記念トークイベントが原宿にある素敵な本屋Bibliothequeさんにて開催され、インタビュアーとして私が参加させて頂きました。

このお仕事の依頼を初めて聞いたときにはあまりのことに大爆笑してしまい、絶対無理やから断ろうと思ったのですが、周りの大人たちに適当に盛り上げられてるうちに確かにこんなもの凄い貴重な体験をしないわけにはいかないかも知れないとうっかり思い始めてしまい、引き受けてしまいました。が、その直後に事の重大さに気付き、当日までの3週間無理無理絶対無理と独りごちながらアメリカ映画にうなされていたのですが、終了した今では、本当にこんな体験が出来て良かったとしみじみ思うのであります。

当日、事前の打ち合わせで黒沢監督に「まさか今日はお酒入ってないよね?」と聞かれ「もちろん!」と答えたのですが、ごめんなさい、世界的映画監督を相手に嘘をついてしまいました。ビール呑んでいきました。二杯程呑んでいきました。素面じゃ無理でした。

イベント自体は、もちろん私が何か出来たわけではなく、ただただ蓮實先生と黒沢監督のお話にただ横でお客さんと一緒に感心したり笑ったりしてただけなんですが、蓮實先生のチャップリン発言とそれを受けて動揺する黒沢監督を間近で目撃できたし、黒沢監督の新作映画について期待に胸は膨らむばかりだし、楽しかったのでした。最前列のお客さんがみんな真面目にメモをとってる姿を見たときにはさすがに私も動揺したけど。

今回、シネ砦だけをきっかけに全く見ず知らずの私をこんな大役に推薦して下さった蓮實重彦先生、先生の無茶過ぎる無茶振りを快く引き受けて下さった黒沢清監督と青土社の方々とBibliothequeの稲葉さんと軽部さん、そして途中で暴動も起こさず最後まで聞いて下さった満員のお客さん、そしてこんな事態を招いてくれたシネ砦集団のみんなと古い友人に本当に感謝致します。多謝多謝、再見!!
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巨匠と巨匠とあたし。この距離感でいいから遺影はこれでお願いします。

ただ唯一残念なのは、ヤクザの娘も結構出世したよお母さん!と報告したいのだが我が母に私の頑張りが全く伝わらないだろうこと。大阪のおばちゃんにはハードル高いか…。