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6.26

関西ゼロ年代映画祭

大阪から帰ってきてまず向かうのが関西ゼロ年代映画祭 ってのもどうなんだろうと思いながらもなんとか最終日に滑り込み。スーパー玉出は相変わらず無駄に元気でした。
鑑賞したのは桝井孝則監督『罠を飛び越える女』(06年)と『夜光』(09年)、両方初見。
1930年に発表された矢田津世子の同名短編小説の映画化という『罠を飛び越える女』は、うん、まあ、なんて言うか、ストローブ=ユイレが好きなんだなと誰でも思うだろうことを普通に思ってしまったのでとりあえず言っておく。モノクロ画面からみなぎる妙な緊張感とノートパソコンを目の前にしながらばりばり昭和初期の会話が展開されるデタラメさが楽しかった。
『夜光』は、うん、やっぱりストローブ=ユイレが好きなんだね、と改めて確認したのはもちろん、なので、 感情がこもっていないようなセリフのやりとりと棒立ちな芝居が一見風変わりな作品なようで、ふと、自分の仕事ややりたいことについて話し合うカップルたちの姿を撮ったこの映画は実はめちゃくちゃまっとうなことをめちゃくちゃまっとうにやってるだけのめちゃくちゃまっとうな映画やんと気付く。なので、面白かったです。微妙なギャグも笑えたし。アップリンクさんの温度設定がやたらと省エネモードで激しい暑さと戦いながらの鑑賞だったことが悔やまれる。