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8.14

ZEZE1

でまあ薄々予想してたけど前日朝までしこたま酒を呑んだ結果大いに寝坊しアテネフランセさんで公開中の瀬々敬久監督特集THE SOUL OF ZEZE (SOULOUじゃないよ)にずうずうしい足音を響かせながら夕方からの参戦、『少年版私慕情 国東 京都 日田』(82年)を鑑賞。
撮影当時大学生だった瀬々監督がご自身のルーツである九州の田舎や当時住んでいた京都やお母さんの出身地でカメラを回しながら不思議なイントネーションのナレーションが流れる8ミリ作品、が、幾つもの映写機を使いながらスクリーンの中に小さなスクリーンが現れたり(ビジュアル的には回←こんな感じ)する今まで見たことのないような映画だった。その重なった小さなスクリーンの中で流れる、監督が高校生のときに撮ったという『ハローグッドバイ』という自主映画がアルトマンの『バード☆シット』を思い出すような感動的な青春映画で、あれは改めてきちんと見たいなと思ったり。本編自体も若者の自意識炸裂系でありながらしつこく地元の小学生や老人を映し続けるあたりにただ者じゃない頭の良さを感じたり。監督の歌声やハーモニカ演奏が聴けたのも中々貴重な体験。ただもし自分が若いときにこんな映画を作ってたら28年後に見直すのはちょっと恐ろしい気もした…。
上映後、監督&青山真治監督&安井豊さんの中上健次からビル建設にまつわるトークイベントを拝聴。監督の最新作である4時間38分の超大作『ヘヴンズストーリー』 への期待も高まる。
でまあ映画以外の唯一の趣味である打ち上げ参加は今回も。九州弁で展開されるおじさまたちのお話が面白過ぎてやばかった。