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8.17

『何も変えてはならない』

夏バテってる間にいつのまにか公開が始まりいつのまにか上映終了が近づいてるっぽいペドロ・コスタ監督最新作『何も変えてはならない』をなんとか鑑賞。めっちゃ編曲してたけど。ざっくり説明するとジャンヌ・バリバールというフランス人女性歌手の活動を追ったドキュメンタリー作品。
ものすごく黒が濃いモノクロ画面にけだるい歌声を響かせるジャンヌ・バリバールの姿がコスタ監督の決めたカメラ位置から映されるだけでこんな映画が出来るなんて、なんか上手いことできてるなあと妙な感心をせずにはいられない103分間であった。諸々かっこ良過ぎた。影がとても印象的な映像だったが元々はカラーで撮影された作品らしくそれはそれでその色や光はどんなだったんだろうとだいぶ気になる。リハーサルやライブ本番 を通してずっと流れ続ける音楽もとても素敵だったけど、やっぱりジャンヌ以外のスタッフはみんな男性なんだとちょっと気にならなくもなかった。あと、あんなにタバコを吸っててもあんなオペラが唄えるなんて裏山鹿。今コスタ監督が日本にいるのかポルトガルにいるのか既にわからない。

帰宅後、入浴しながら「シルクのべっぴん塾」を熟読し過ぎて本格的にのぼせる。