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9.02

『ようこそ、アムステルダム国立美術館へ』

美術館好き(特に美術好きってわけではない)としては予告の時点で萌えだったウケ・ホーヘンダイク監督『ようこそ、アムステルダム国立美術館へ』 を見てみた。
アムステルダム国立美術館の改築工事を追ったドキュメンタリー映画、が、冒頭は新しいデザインも決まり建築家の喜びの声で始まるのに途中から市民団体との衝突や展示品を巡る問題や役所とのいざこざやと問題が起こりまくって工事が再開しないまま数年も過ぎ最終的には館長辞任にまで至るというものすごいドラマチックな事態に、監督さんはこんな作品になることをどこまで予想していたんだろうか…。あまりにもよくできた展開(当事者たちは超大変そうやったけど)が逆に久しぶりにちゃんとしたドキュメンタリー映画を見た気分になったりした。映画としてはもうちょっと面白く出来そうな気もしなくもなかったけど。
美術館を愛し過ぎな警備員と修復屋のおばちゃんが大変かっこよく、ラストに出てきてくれて嬉しかった。アジア芸術担当の若い男の子が日本の彫刻を眺めて泣きそうになってる顔にちょっと泣きそうになった。 役所仕事ってのはどこの国でも誰も幸せにしないんだなと改めて勉強になった。