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9.22

帰着

「世界怪談大会」というテーマの映画祭への参加は、限りなく適当に予約したホテルが偶然W高橋(高橋ヨシキ氏&高橋洋監督)と同じだったという時点で既に呪われていたのかも知れない…。
今年初めて参加したカナザワ映画祭2010 、初日の野外上映ジョゼフ・ステファノ監督『ジェラ・デ・コブレの幽霊』(65年、幻の映画として有名らしいが、知らんかった)が映写機トラブルにより開始が一時間以上押すという呪われっぷりから始まり、『ゼイリブ』『女優霊』『クトゥルーの叫び声』『ポゼッション』『リング』『降霊』を全作初見の霊的爆音体験という呪われてんだか幸せなんだかよくわからない映画体験、どれもこれも最高に面白かったけど怖いと言う点では爆音『女優霊』が一番だったかも。見た後夜ひとりでビジネスホテルに帰るのが本気で怖くて、久しぶりにシャワー浴びながら何度も周囲を確認したりした。十数年間スクリーンで見る機会を待ち続けてた『ゼイリブ』との出会いも感涙ものだったなあ。
映画以外にも、高橋洋&横山茂雄オカルト対談では狂ったインド映画から「小説」の論理までやっぱり本当に頭のいい人ってかっこいいなあと感動(周りの女子は全員初めて見る横山先生萌え)、平山夢明&宇多丸&高橋ヨシキの死ぬ程笑ったけど具体的にはマーシーの心配をしてたってことしか覚えてないバトルトーク2010と怪談新耳袋集団によるトークイベントを堪能して参りました。どう考えてもごはんを食べる時間が取れないタイムスケジュールがちょっと辛かったものの、それはそれは楽しい映画祭体験。ここでもこっそり乱入した打ち上げで、憧れの人や地元の人たちとお話しできて、それもすっごい楽しくて、贅沢な場所にいるなあとしみじみしたり。相手して下さったみなさま、本当にありがとうでした。
唯一の反省点は、初金沢なのにマジでノープランだったためほとんど観光めいたことができなかったこと(映画のために毎日通ってた21世紀美術館すらろくに見れなかった始末…)。来年こそは。
それにしても金沢ってほんと文化的でオシャレで素敵な街なのねー、大阪より全然イケてんじゃんとびっくり。地方ナメてました。
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呪われた野外上映のスクリーン。ビニールシートを貸してくれた金沢男子に多謝。
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期待通り旨過ぎた金沢の魚たち。漁師さんたちに多謝。

しかし実は今回一番の収穫は、初めて平山夢明さんトークを聞いて、その後直接お話まで出来たことかも知れない。久しぶりに身震いするくらい面白い人に会えた。ゼロをかける男。