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9.26

ポルトガル1

昨日、なんとなく風邪のひき始めっぽかったので家でおとなしくTV鑑賞、真面目に『LIMIT OF LOVE 海猿』を見ながら大爆笑しつつも自衛隊を使ったマッチョイズムの大洪水ってかなりタチ悪いなあと吐きそうになったりしたのだが、本日ようやっと参戦できたフィルムセンターさんで開催中のポルトガル映画祭2010 で、マノエル・ド・オリヴェイラ監督『春の劇』(63年)&『過去と現在 昔の恋、今の恋』(72年)を見てだいぶ落ち着きを取り戻せた。いや十分ふたつとも手に負えないぶっ飛びさで見ながら非常に混乱したのだけれど。
日本初公開だそうな『春の劇』、キリストを演じてる村人さんの困惑した表情を見てるだけでこっちも緊張するような。小さな村で素人に芝居をさせて『海猿』の数億倍面白いアクション映画って作れるんだなと感動しました。
なんとなくポップなタイトルに騙された『過去と現在 昔の恋、今の恋』、そんな無茶なってくらい怖い映画だった。全然内容にそぐわない場面でやたらと流れる「結婚行進曲」が怖い。集まってる仲間同士が全然仲良しに見えないのが怖い。恋愛相手が死者だとか死んだと思ったら生きてただとか、君と好きな人が100年続くどころの騒ぎじゃない大人の愛の物語に感動しました。新作が楽しみ過ぎる。
土日のフィルムセンターさんは混み過ぎるのが苦手で今でほとんど行かなかったのだけれど今回はさすがに入場時間が早めに設定されてて入りやすくて安心したのでした。