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9.27

『シルビアのいる街で』

雨とは言え涼しくなったのでようやっと宮益坂を登る勇気が出たのでイメージフォーラムさんにてやたら評判のよろしいホセ・ルイス・ゲリン監督『シルビアのいる街で』 を鑑賞。監督はスペイン人。
予告を見て、ああ私もこんなイケメンにならストーキングされてえと思ったのだが、映画一本まんまイケメンが女をストーキングしてるだけだった…。主人公の男が美しくなかったらただのホラー。
いやもちろんこの街の光の美しさとか音の複雑さとかすっげー細かく超大変なことをやってらっしゃるのはびんびん伝わったのだが、その全てがあまりにも監督が映画でやりたいこと!的な色気がむんむん過ぎて(車から流れる音楽とかさすがにちょっと興ざめしかけた)、で映画は結局それ以上になってない気がして、まあ、普通だった。なんかごめん。カナザワの後遺症か、ラスト、駅のホームで大勢の女たちが歩き回るところ、これ実は主人公がストーキング殺人鬼で周りの女が全部殺された亡霊だったら面白いのにと不謹慎な想像をしてしまったり。なんかごめん。