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10.13

『ヌードの夜 愛は惜しみなく奪う』

なんで自分があんなに石井隆好きな中学生だったのか、その理由は未だに自分でもよくわからないけど93年版の『ヌードの夜』も当時やたら好きやったなあと暗黒の十代を思い出しながら石井隆監督最新作『ヌードの夜 愛は惜しみなく奪う』を見に新宿へ。勝手に前作と同じ竹中直人主演でのリメイクかと思いこんでたら、あの続編って話だったのですね。
で、十代の頃はそんなにファンだったくせに実は近年の石井監督作品はほとんど見逃していて、今回久しぶりに見てみて過去の石井作品との違いにかなりびっくりしたんですけど最近ってこんななんですか?なんというか、以前のがっちりした映画のイメージに比べてビデオ撮影のせいかえらく若返ってる風で、冒頭から何が映ってるかようわからんみたいな画面の連続にまず戸惑い、どこまで本気なのか冗談なのかわからない登場人物たちの説明的過ぎる会話や独り言に戸惑い、メインであるはずの男と女の愛のやりとりのあっけなさに戸惑い、127分は終わっていった。自分が期待してたものと違うってのが大きいのかもしれないけどちょっと残念な結果でありましたとさ。
清純派グラビアアイドルらしい主演の佐藤寛子、評判いいし頑張ってると思ったけどこの脱ぎ程度じゃ吉高由里子クンの方が立派だった気がした。井上晴美の声が素晴らしかった。誰もが言うだろうけど大竹しのぶに胃もたれした。久しぶりに見たジョー宍戸がかっこよかった。