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10.17

『十三人の刺客』

タイトルくらいは知ってたものの工藤栄一のオリジナル版は見たことございません。なので今回の三池崇史監督『十三人の刺客』 は、何かと派手な時代劇として勝手に楽しんで見てみました。適度に軽くて適度に下品で、相変わらず嫌いではなかった。
二時間以上の尺のわりには前半でお話のほとんどが進行した時点でちょっと危ないなと思った予感は的中、後半のチャンバラがお金をかけまくって大暴れしてるのはわかったけれどちょっと長過ぎてダルくなってしまった。斬り合いはもっとするするしてるのが好み。その前半部分で普通のお客さんは引くだろうってくらい残酷に人が死にまくってたり時代劇なのに建物が爆発したり赤い血の雨が降ったりするのは中々面白かったけど。 「みなごろし」の文字にはちょっと笑ってしまったのだが、あれはギャグではないんですよね?
バカ殿役の稲垣吾郎ちゃんがバカには見えたけどもっと狂っててほしかったかも。岸部一徳はずる過ぎると思った。見ながら、なんか、日本に役所広司がいて良かったなあと思った。松方弘樹が主演だと笑ってまともに見れないだろうし。そして私は多分三池監督と同じくらい役者として山田孝之が好きだ。これ以上マッチョになったら現代劇に出れないんじゃないかと老婆心。でも彼以外の若手俳優の線が細すぎるのもどうかと思ったけど。
しかしこれ、かなり単純明快なストーリーだと思ったのだが帰りのエレベーターで若いカップルが全然わかんなかったねーと話していて、ゆとり教育って怖いなと思いました。