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11.29

『行きずりの街』

あらこんな映画いつのまに公開してたのと阪本順治監督『行きずりの街』を見にシネコンに行ってみた。平日の午後、がら空きってわけじゃなかったけどなんであんなに途中入場のお客さんが多かったのかの理由は謎。
中村トオル主演、原作は人気ミステリー小説らしいが途中までお話がよくわからなかったのはちょっと聞き取りにくいセリフのせいなのか私がアホなせいなのかは謎。菅田俊の存在が登場するだけでなんか笑えたのが狙いなのかどうかは謎。でも眼鏡落として「メガネメガネ…」って言ってた。
最近のもろ活劇っぽい阪本監督作品に比べだいぶしっとりした雰囲気の映画で、夜の東京を舞台にトオルちゃんが走り回る姿はかっこよかったけど主演のキャラクターが何もそこまでってくらい情けない男で、元妻と久しぶりの再会のやりとりにはちょっと吹き出してしまった。パンツ一枚であんな大声あげなくても。こんなキレやすい男となら離婚もしたくなるやろ。鍛え上げられた上半身は最高に素敵やったけど。そしてその元妻を演じる小西真奈美が、私にはマジで小動物にしか見えなくて、濡れ場も頑張ってはったけどどうしても麻布のホステスには感じられず、残念。なのでつまんないってわけじゃないけど今イチ乗り切れないまま映画が終ってしまった感あり、無念。窪塚卍ラインのインテリヤクザは良かった、て言うかこういう頭のおかしな役やらせるなら窪塚みたいになってきてよかったね。