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12.05

「春琴」

これも既に数日前な気がする、親切な御方に誘われて世田谷パブリックシアターにサイモン・マクバーニー演出深津絵里主演『春琴』を鑑賞したのだった。大きな劇場に立ち見が出る程の盛況ぶりでそんな人気舞台だったのかと行ってびっくり。
これまたどんな内容か全く知らず、谷崎潤一郎「春琴抄」と「陰影礼賛」よりって一体どんなことになるねんとだいぶ謎だったのが、見てみて納得、現実と小説と過去と現在と人間と人形が入り乱れるなんとも不思議な舞台で、舞台美術も数本の棒が扉になったり三味線になったり、どうやってこんなこと頭で考え出すんだろう人間の想像力ってすごいなと大変感動致しました。面白かったです。
深津絵里のあの甲高い声が今まで苦手だったのだが、今回子ども時代の春琴を演じてるときこのアニメ声はなかなか有効だなと思えた。そしてこんな芸術的なものを見てもその後には芸術論を交わすでもなく女三人で自分は春琴になりたいのか佐助になりたいのかで延々ワインを呑んでしまったのであった。意外な人に春琴願望があったり。

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特に意味はない。