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12.15

『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』

あんまり乗り気はしないけどサイバラマニアとしては一応チェックしとくかと東陽一監督『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』 をうっかりサービスデーに見に行ったらかなりの混雑でびびる。この監督に対してはかなり不勉強。
全体的な印象としては、アルコール依存症をおもしろおかしく描きたいのかサイバラと鴨ちゃんの夫婦愛を描きたいのかどっちにもつかない感じでやや消化不良。冒頭で浅野たーくん演じる旦那が酔っ払ってDVをするシーン、わざわざ顔を黒く塗るのは頂けなかった。もっと真面目に怖くしてほしかった。アルコール病棟の患者さんたちもせっかく豪華な役者陣だったのにモッタイナイ感が残る。
しかしまあ、始終やたらと画面がゆるゆるなのは出ずっぱりのたーくんの存在が強過ぎることへの引き算の演出なのか?と疑ってしまう程久しぶりに普通の男の役を演じてる浅野忠信がとにかく恐ろしい。素面で喋ってるだけなのに恐ろしい。大好きやけど、結婚して毎日家におられたりしたら正気でいられなさそう。何がどう間違っても結婚することはないやろうから余計な心配ですけど。サイバラ役の永作博美は元々興味がなかったが、やっぱり今回もどうでもよかった。なんであんなに赤い服ばかり着てたのかの理由は謎。
と個人的にはどうでもいい感想しか抱けなかったのだが、隣に座っていたおひとりさまのキレイなおねえさん(座席につくなり缶チューハイを呑みだした)が、映画見てそこまで泣けたらある意味幸せだよねってくらい号泣されていたので、多分いい映画なんだと思います。

サイバラ映画を見た後に立ち寄った呑み屋で今最も期待しているサイバラ映画の監督さんと遭遇して、大阪人としてさすがにちょっと緊張した。