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1.23

『アンストッパブル』

既に微妙に乗り遅れた感があるもののトニー・スコット監督最新作『アンストッパブル』 をようやく。
公開直後に見た周りの人たちからとにかく賞賛の声しか聞こえてこないことにまあ面白いやろうけどまさかそんなにとちょっと疑ってかかった私が馬鹿だった。久しぶりに鑑賞中にやけが止まらない程面白かった。こんな映画1月に見ちゃうと今年一年のハードルが高くなって困る。
ほんと、誰が悪いでもなく勝手に暴走しだした爆発物を積んだ巨大貨物列車を止めるのにてんやわんやしている大人たちなだけの映画で、ハンドルがするっと「力行」に動く1カットを見逃すとまったく意味の分からない事態だし、99分間画面に映ってるのは本当に田舎街を走る薄汚い電車と労働者のおっさんたちだけなのに、そのおっさんたちが椅子に座って結婚指輪を輝かしながらハンドルを動かす姿に泣ける。窮地に陥ったときのデンゼル・ワシントンの笑顔はずるい。あんな、全てを正しい道に導いてくれるおじさん私も欲しい。『スター・トレック』でも良かったけど若手有望株のクリス・パインくんも素敵でした。是非第二のマット・デイモンになってほしい。
大して意味のない子どもたちもガラスにぶつかって宙に吊るされた可哀想過ぎる鉄道職員もTV画面を見つめる奥さんもラストのゆるさもほんまに良かったなあとしみじみすることしかできなくて何なんですが、とにかく見ただけで気分が上がって幸せになってその後のお酒もアンストッパブルに美味しく飲める素晴らしい映画でございました。満足。トニーさんはデブの権力者にどんなけ恨みがあるんだろうとちょっとだけ心配になった。

と本編自体も良かったけれど、ジョニー&アンジーやイーストウッド先生や『カーズ2』やと予告だけでもだいぶ興奮。ええこっちゃ。