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4.28

『ザ・ファイター』

入院前から見たいと思っていたはずなのに何故か上映最終日に駆け込むことになったテヴィット・O・ラッセル監督の『ザ・ファイター』を見て、泣いた、マーク・ウォールバーグの疾走とクリスチャン・ベールの後頭部に泣いたよわたしゃ。
昨日とは打って変わって、画面から湿気が伝わってきそうなむんむんした暑苦しい冴えない町の片隅で基本的にTシャツの首周りを汗でずくずくにしながらジャンキーの兄とボクサーの弟とふたりを取り巻く家族と町の人たちを、個人的にあまり趣味ではないはずの揺れるカメラがつかず離れず、ぞくぞくするくらい面白かった。刑務所と試合のシーンでは久しぶりにサブイボが立った。あの、無駄に大人数で全員頭おかしいくせにやたらと家族の絆を大事にしたがる親族たちの姿も決して他人事とは思えず見ながら泣き笑い。あの小姑たちも含め役者もみんな素晴らしかったし音楽もかっこ良かったしと、文句のつけどころが見つからないくらい大満足なアメリカ映画でございました。内容自体は既に何回も見たことあるような話なんだけどなあ。不思議なくらい面白かった。ひとつだけケチを付けるとしたら、日本版のHP、良さを伝えたい気持ちはわかるけど有名人のコメントが収集つかなくなってると思います。
脚本は実話に基づくとのことで、家の雰囲気とか映像のざらざらした感じから勝手に70年代くらいの話かと勝手に想像してたんですけど結構最近の出来事だったのですね。エンドロールネタに弱い私の心を鷲掴み。