5.11
『歓待』
レイトショーだと思っていたらまさかの20時からだったトラップにうっかり嵌りそうになりながらもなんとか無事深田晃司監督『歓待』を鑑賞。
80年生まれの監督さんのデビュー作が、国内外の映画祭で色々賞を穫っていたり今日も雨の平日夜だというのにほぼ満員の客入りだったりと世間では評判らしい作品ですが、ほんとごめんなさい、私には何が面白いのかさっぱりわからなかったのでした…。年下の感覚にもうついていけなくなってるのかしら…。
下町の印刷所に暮らす何かと訳ありな家族の元に謎の男が現れてあれやこれや問題を起こしていく、そのすべてが中途半端な気がして、せっかくこんな立派なボロ家を舞台にこれだけ人を出すならもっとぶっ飛んで欲しかったなあと思ってしまった。日本の風景には不釣り合いな外国人集団が現れて、それが一夜の夢なんて話、そんなこと映画を見る前から知ってるし。笑いながら走って逃げたブラジル人はどこへ行くのか。まあ単に私が演劇っぽい芝居を映画で見るのは苦手という個人的好みにより乗り切れなかっただけかもしれませんが(結局あの腹違いの兄はどこへ行ったのだ?)。
それでもここまでの日本家屋を久しぶりに日本映画で見たわってくらいの廊下や階段はきれいだったしプロデューサーも兼ねているという主演の杉野希妃の不機嫌そうな表情は見てて楽しかったのですが。最終的にあの家の部屋数がまったくわからなかった。