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5.17

官能2

途中豪雨に打たれながらもめけずにシネマヴェーラ さんでの官能の帝国4日活ロマンポルノ群像に再び。
不勉強が故監督のお名前すら初耳だったのですがなんとなく見てみた黒沢直輔監督『夢犯』(85年)が非常に面白くて。原作が石井隆先生だけあって女ヒットマンが黙々とセックスしながら銃を構え男たちを狙っていくハードボイルドな世界がえらいかっこよかった。夜とは言え公園のど真ん中での絡みはかなり衝撃的だったしこの時代の内藤剛志はやっぱりかっこいい。主演の志水季里子という女優さんも清楚な顔立ちとビッチ具合のアンバランスさが魅力的だった。多分ばっちり決まったラストだったんだろうけどフィルムの損傷が激しかったことがだいぶ無念。
続いて本命だった長谷部安春監督『㊙ハネムーン暴行列車』(77年)は期待を裏切らない面白さで、凶暴なタイトルとはだいぶイメージが違う切ない青春映画、見てよかった。強盗犯の男ふたり組とまさに結婚式真っ最中の花嫁がひょんなことから貨物列車の荷台に乗って逃亡劇を始めるというその設定が冒頭5分で描かれるのがまずすごいなあと感心、その後はただ逃げるだけだけどラジオ体操やピンクレディーのヒット曲に乗って次々とポップにレイプが切なくて。口封じのためにレイプしたり賠償金目的のためにレイプされたりする思考の流れは理解できるようなできないようなだったけど、男は最後までドジを繰り返す馬鹿どもで、少女は冒頭とラストでウエディングドレス姿の表情がハッとする程に違うクールさがたまらん。昨日の鬱憤も晴れましたとさ。

最近バイトのシフトかって頻度でひとりキリンシティしてる気がする。渋谷と新宿掛け持ってるから忙しくて。