BLOG

5.21

『孤独な惑星』

金曜日、震災の影響で延期になっていた筒井武文監督作品特集を見にアテネフランセ さんに久しぶりに行ったらそこには見たことのない光景が。なんと客席の前方5列がぎっしりと若い女性や制服姿の女子高生で埋まっているではないか。あまりに想定外の事態に一体何事かと本気でびっくりしてしまったが、場内に居合わせた友人からの情報によると筒井監督作品『孤独な惑星』(10年)に出演してる人気イケメン俳優綾野剛くんの舞台挨拶があるとのことで。夜のイベントのために朝から並んでいるファンのみなさんがその日の上映プログラムを全部見たという、中々の異常事態。
不真面目な私はその『孤独な惑星』しか鑑賞しなかったのだが、マンションの隣に住んでた男と女がひょんなことから同じ部屋のベランダと室内で生活を共にし出す恋愛ドラマなようなコメディなような、窓ガラス越しに携帯電話や小窓を使って飄々と会話する男女の姿が美しく、その境界線を越えるのか越えないのかのシーンの緊張感は半端なかった。こういうガチガチの映画(何がガチガチなのか上手く表現できないけど…)を久しぶりに見た気がしました。面白かったです。突然どこかから聞こえる不思議な音楽もかっこよかった。
上映後は、楽しみにしていた筒井監督と瀬川昌治監督のトークイベント。わたしゃ花嫁観光船が好きでねえ(っていうか今ウィキペディアで調べて初めて知ってめっちゃびっくりしてんけど瀬川監督ってドラマ「HOTEL」撮っててんや!私の生涯ベスト3に入る好きなドラマ!!マジで!しかも『デパート夏物語」まで!相当興奮)。瀬川監督の「筒井さんは理論派だから」評からフランキー堺や渥美清の演出法、更には新作の構想まで楽しいお話が聞けて大満足。監督は最近『告白』をご覧になったそうだが「全然わかんねえ」の一言で終ってて、かっこよかった。そして監督は竹厚綾さんが相当お気に入りのご様子だった。

土曜日、頑張って早起きして友人の結婚式に参列。天気も良くて八芳園の緑も綺麗で素敵な宴でございました。
R0011061.jpg  
宮城から出席しに来たという叔父さんの祝辞に泣きそうになってしまった。