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6.05

『ライフライン』

実は上映最終日、満員のアップリンクさんに駆け込んで渡辺裕子監督特集上映を見に行ってたのでした。81年生まれの女性監督さん、今回が初体験で、どんな映画を撮る方なのか全然知らなかったのだけどこれが大変面白く驚いたのでした。
一本目に上映された『UBIQUITOUS』(10年)は、強盗のつもりがうっかり殺人を犯してしまった若夫婦が、冒頭のタイトルで最後には逮捕される結末がわかっているのに事の重大さと妻の太々しさのバランスに妙にハラハラさせられるかっこいいサスペンス映画でございました。覆面の切り方とか顔の傷とか、監督さんはちょっと楳図かずお的なフェティシズムがあるのかなと思ったら二本目の『ライフライン』(11年)は大した説明もなく町にゾンビが溢れているから家から出られない状況に置かれた老人と中国人ヘルパーあっさりした短編映画で、ちょっと構えて見始めた気合いが空回りってくらい普通に楽しかった。初めて安藤サクラをいい役者だなと思った。次回は是非長編映画を拝見したいものです。
とにかく日本の平屋を上手く撮るなあと感心してたら、上映後の監督と冨永昌敬監督のトークイベントでこの作品の舞台になってる平屋の一軒家が冨永監督のご自宅だと知ってびっくり。あの家はちょっと憧れるなあ。