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6.13

『ブラック・スワン』

そろそろ連日満席の熱も収まったかなとダーレン・アロノフスキー監督『ブラック・スワン』 に行ってみたら余裕で座れたけど平日の昼下がりにしては多めの客入りでウチのyonjoも興奮してたしああ本当にヒットしてるんだなってことはわかったけど監督の前作『レスラー』にも全然乗れなかった派としては今回もどーなんだろと見る前から半信半疑だったのですが見てみてやっぱりどーなのこれと。
有名バレエ団のダンサーが「白鳥の湖」のプリマドンナに抜擢されて大喜びするも上手く演じられない自分や母親はじめ周囲のプレッシャーに耐えられずだんだん正気を失っていく様をまるで主人公の視点のように動き回るカメラ(寝不足気味だったのでほんまにちょっと気分悪くなった…)と衝撃的な映像で見せてくれます。それが面白いとかつまんないとかじゃなく、まず本当に、カマトトのメンヘル少女が泣こうが狂おうがそのことに興味が持てないもんだから困った。びっくりするくらいどうでもいい話!そして、いくら狂人の感覚を一人称で見せられたって所詮は監督や脚本家が考えたものでしかないだろうに、こんなに体を張ってもその枠からは出させてもらえないナタリー・ポートマンが不憫だった。まあミッキー・ロークもそうだったけど。ジーナ・ローランズは狂気のメルトダウンしてたよ(ごめん)。ぐらいでしょうか。初めて「白鳥の湖」のストーリーをちゃんと知れたことは嬉しかったです。
ただ、優等生の女の子がオナニーばっかりしてる映画がこんなに受けるってのはまた別の問題を孕んでる気がした。これがセックスに目覚めるとかだとまた違う反応になるんじゃないかしらん。