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6.22

『奇跡』

まあレディースデーやし近所でやってるしで見てみるかと超上から目線で是枝裕和監督最新作『奇跡』を。
私、この主演の少年ふたりが漫才コンビって全っ然知らなかったんで(蓮實先生の文章で初めて知った…)既にどれくらい評価されてるのかもわからないんですけど、確かにこの子たちの存在は良かった。特にお兄ちゃんがひとりでいるときの表情は。それだけ。以上。
いやこの映画って大々的な九州新幹線のCMなんだった、それなら十分それ以上でも以下でもない作品だとは思いました。あの「奇跡」が起こる直前の展開、15秒のイメージショットでわかりやすく「世界」を見せてるんですよね(あれさえなければまだ…)。それ以外の127分は何がしたいのかよくわからなかったけど。
って言うかね、違うの、劇中で少年たちが大人に内緒で旅に出るための費用を捻出するのに本やオモチャを売り歩くシーン(が特に事件が起こるわけでもなくダラダラ続く)があるのね、それに対して犯罪になるわけじゃあるまいしとっとと親の財布からパクれよと思ってしまう私は一生是枝監督の映画を理解できないし向こうもして欲しくないと思うの。あと野宿ぐらいしろよとか。この子たちいい子過ぎる。少年少女の冒険談にしては大事なところで毎回簡単に大人が手助けし過ぎやし、こんな世界の思い通りに成長してればそりゃ奇跡も起こるだろうよ。『まほろ駅前…』は悪くなかったくるりの音楽も今回はかなりウザかったなあ。文句ついでに、男子には小学生のときから自分で食器を下げる躾はした方がいいと思うよ。大人になってから付き合う相手が迷惑するから。
そんな本日の一番の収穫は、夏場ネイルサロンの後に間髪入れず映画館に行くと体が冷えて女子の健康によくないと気付けたことです。みなさまも要注意。