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6.23

ヘルツォーク

昨日は善人しか出てこないような映画を見て辟易したところに、今日はヘルツォーク傑作選 なんかに行って本当に狂人しか出てこない映画を見てしまい、心身ともに異様に消耗する。めっちゃ面白かったけど。
ヘルツォークは『バッドルーテナント』くらいしか見たことのない不勉強者なのですが今回初めての『アギーレ/神の怒り』(72年)、一応鎧を着た男たちが登場してるから時代劇のコスプレものなんだろうけど(ゴージャスなのか安っぽいのかすらもわからない)もうそんなことどうでもいいくらい、アマゾンの奥地にしょぼい筏に乗ってただ向かう、そりゃこんなことしてりゃ食人族に遭遇してもしなくても頭おかしくなるだろうに。基本的に動物は大好きだけどこんなに猿が気持ち悪く見えたのは初めてだった。
そして色々噂を聞いていた『小人の饗宴』(70年)も、噂通りすごかった。いい歳した小人しか出てこない映画なうえ、小人たちの悪さマジ半端ない。施設の先生に向かって石は投げるわ放火はするは盲人をおちょくるわニワトリ放り込むわ足の届かないバイクに乗るわ。でも女の子といちゃつきたくてもベッドが高くて乗れない。その背後に響くチャッキーのような笑い声。見始めはさすがにちょっと驚いたけどだんだん見てて愉快で爽快な気持ちに。楽しかった。最後に突然現れるラクダの意味はまったくわからなかったけど。
と、かなりおかしな監督特集にも関わらず場内はほぼ満席&やたらと可愛くてオシャレな女子率高し。女子トイレでひとりきょどってしまった。みんな色々あるのね。