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6.30

『炎のごとく』

思ったより通えなかったことは心残りだけど個人的加藤泰ラストを飾って頂く『炎のごとく』(81年)のため珍しく昼からシネマヴェーラさんへ。
147分の超大作、見てるだけでこっちまで血管切れそうになる菅原文太の濃い男気、今まで見た中で一番の女への熱い愛、しかと受け止めさせて頂きました。親分への忠誠と女への真剣な想いのどっちが大事かと問われ当たり前に女だと答える仙吉の姿がかっこよ過ぎて泣けた。ただ、興味がなさ過ぎて全然詳しいことを知らない新撰組がここではだいぶエロと卑怯者集団みたいになってたけど、いいのかな。若き日のトミーがえらい可愛かった。以前から大好きやったけど倍賞美津子、この方の声のハスキーっぷりも中々すごいよね。
夜は原宿のえらくオシャレなカフェで開催された歌人枡野浩一さんの「くじけな」出版記念イベントに。枡野さんと面識があるわけでも短歌に興味があるわけでもないのだけれど、そこで上映されるという劇団ハイバイの「金子の半生」という映像作品と杉田協士監督が製作した朗読映画「くじけな」を見たくて。30分強の舞台をワンシーンワンカットで見せる「金子の半生」、さすがに滅法面白く大変気に入ってDVDまで購入、「くじけな」も、朗読映画だと言うのに朗読そのものよりも出演してる枡野さんの姿が印象的な不思議映画でよかったです。みなさまのトークも「ほんと笑い声目立つよねえ」と言われながら楽しく拝聴。傑作なんてそうそう生まれないというお話。

最近色んな場所で「日記読んでます!」と仰って下さる方の、だいたいが無職だと判明。別にいいんだけど。