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7.03

ソウルフライデー

これまたあまり通えなかったことが心残りだけど本日は個人的に今年の爆音映画祭最終日(多分)はソウルフライデーということで、一本目はマルコム・D・リー監督『ソウルメン』(08年)。日本未公開だそうなこの作品、見る前から勝手に真面目な音楽伝記映画を想像していたら、大いに裏切られた。いやもちろん超かっこいい音楽映画なんだけど笑いのノリが超お馬鹿で、白人親娘との下ネタのやりとりとかめっちゃ笑った(陰毛であそこまで引っぱる必要あるか?)。でも既に音楽界を引退した黒人親父ふたりが砂漠の中でステップを踏み出す瞬間とか、最後棺桶からライブシーンまでの流れと爆音で響くソウルにはつい涙腺が緩む。サミュエル・L・ジャクソンって芸達者ね。
二本目のマイケル・マン監督『ALIアリ』(01年)も、私、アリについてほんとに何も知らなくて、 宗教や政治に関する部分はお勉強しながらの鑑賞だったのですが、冒頭のライブシーンからサンドバックを殴る音に続く爆音はほんと圧巻で、あんまり難しいことを考える気が早々にはなくなってしまうもののウィル・スミスの常に少し困ったような表情とアリを取り巻く世界と映画にうううと唸ってる間に157分は過ぎて行った。マイケル・マンってこんな映画を撮っていたとは知らなんだ。アフリカでの試合前から響き出すあのもの凄い低音、爆音ではなく普通の上映だとどこまで感じられるもんなんだろうか。今回体感できて良かった。
あとは体力があればレイトショーで何回か爆音できればと思っているのですがとりあえず昼の部は本日で終了。今年も他では絶対無理な映画体験に全身で痺れることができて楽しゅうございました。色んな人にも再会できたし、また来年のお祭りが楽しみ。この数日間で一体タクシー代に幾ら使ったのかは冷静に考えないことにする。