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7.31

『復讐捜査線』

予告を見て、うわメルギブ兄さんめっちゃキレてますやん何があったんすかと気になってしまったマーティン・キャンベル監督『復讐捜査線』 をつい公開二日目に見に行ってしまった七月の終わり。
娘を殺された刑事の復讐劇、冒頭十分、久しぶりに再会した娘がわけもわからずいきなり射殺されるまでの流れがほんとかっこよかったのでだいぶテンションは上がった、ものの、その後のストーリーが予想以上にスケールのでかい話に転がっていきそれがひたすら犯人や関係者たちの「罪の告白」だけで進んでいく展開にはうーんだいぶダルいかもと思ってしまった(「守秘義務だ…」とか言いながらみんなぺらぺら喋り過ぎ)。それでも突然人が死ぬシーンがやたらと凄かったり、一番衝撃的なアクションがまさかの牛乳ぶっかけの刑で、これには久しぶりにびびった。是非とも東電関係者に見てもらいたい。マジで。
脚本や登場人物のキャラクタイーに色々突っ込みたいところがあるものの、最終的に本格的にブチ切れたメル・ギブソンが大いに復讐しとりあえず悪いヤツら全員死ね的な落ち着き方が憎みきれず、なんかおかしな映画見たなあと。多分ここにも『デビル』に似たキリスト教的な影響ってすごい大きいんだろうなとは思った。思っただけ。あと、やっぱり日本じゃ絶対こんな映画作れないだろうし、アメリカの妙な懐の広さに今回も感心した。