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8.02

『カーズ2』

朝っぱらから全然道をわかってない運転手にイライラさせられたりカルテを書くのに高級万年筆を使うような若造皮膚科医にイライラさせられたり(「教科書に載ってないなー」とかぬかしやがって本気で牛乳ぶっかけてやろうかと思った)で午後にはすっかり疲れてしまったので、癒しを求めて『カーズ2』を見に行ったら、癒された。監督はジョン・ラスター様。
前作の擬似的父と息子の成長物語から一転、今回は、冒頭からほんとにいつトム・クルーズやジェームス・ボンドが出てきてもおかしくないハイレベルなスパイ映画とカーチェイス、ハイブリッドカーの台頭に時代遅れ扱いされて怒ったガソリン車たちが利権と存亡を求めてテロ企ててました。ガソリン車のボスめっちゃ悪かったです。
相変わらず全ての乗り物が生きていて完全に自給自足してる彼らをそもそも誰が作ったのかという疑問はさておき、事件に巻き込まれた実質的な主人公のおんぼろレッカー車がなんの野心もなく親友のレーサーを想い頑張る姿に、本当に今世界に必要なのはこういうヤツなんだよなあと泣ける。物語と同時に盛り上がるレースシーンもかっこよく、私は2D吹き替えでの鑑賞でしたがこれは3Dでもいいかも(字幕版の声優はオーウェン・ウィルソン)。ただ、あまりにも完璧に車たちが擬人化され過ぎていてこれなら実写で人間が演じても同じなんじゃないかとちょっと思ってしまった感あり。贅沢な文句ですが。
劇中で車たちが相撲したり歌舞伎したりやたらと日本が持ち上げられてるんだけど、このPerfumeは確かに快挙かも。イタリア車のキャラがジローラモみたいだなと思ったら、声優がジローラモだった。

監督の思う壷だとはわかりつつ、予告を見てこのタイトル (と内容のぶっ飛び具合)はさすがに気になってしまった。今年の夏は仮面ライダーデビューしてみるか。