8.14
『エッセンシャル・キリング』
で、熟考の結果32歳の初映画はイエジー・スコリモフスキ監督最新作『エッセンシャル・キリング』 にしてみたところ、大変面白く、満足な幕開け。
冒頭ヘリコプターの爆音と激しい銃撃戦にうわほんまにランボーみたいと驚き興奮、したのも束の間、その後は一時間以上とにかく悲惨な雪山をひーこらひーこら逃走するヴィンセント・ギャロの独り舞台が続くだけなのに(多分アメリカに狙われたアラブ兵って設定なんだろうけど「極秘任務」だから詳しい内容もまったくわからない)、驚きと興奮が冷めないから映画って不思議。ひーこらひーこら山を登ってるだけという『劔岳』という映画もあった気がしたが、なんか違う。
とにかく見てるだけでもギャロが辛そうでもうやめてあげてーと言いたくなる程過酷な場面の連続なのにどこかユニークなのがポーランドのおっさんやっぱすごいなあと、魚泥棒と母乳のシーンでは大いに笑ってしまった。出てくるものがいちいちスケールでかいのも良かった、でもいくら寒い季節と犬が大好きな私でもここまで大量にはいらない。家路さんはガタイのでかい女性が好きなんだなと好感度アップ。『アンナ』に続きこれも是非爆音で見たい。
久しぶりに見たギャロ、歳取ってえらいかっこよくなってるやんとつい気になってしまい観賞後ギャロ監督のラルク・アン・シエルのPVを検索して見てしまった。ふーん…、って感じだった。