8.30
『スーパー!』
誰に会う予定もなくひとりひっそり映画館に行くだけだから別にええかとユルい格好で劇場に向かったら受付の男子がふたりとも偶然知り合いで微妙にきょどる。
それはともかく、予告を見たときさすがに『キックアス』の二番煎じ過ぎないかと『キックアス』に今イチ乗れなかった派としては一抹の不安を感じながらもジェームズ・ガン監督『スーパー!』 を恐る恐る見てみた。結果、能天気過ぎる『キックアス』よりは好感を持ったけれどやっぱり同じような後味の悪さがほんのり残ってしまった。
冴えない中年男が最愛の妻に逃げられたことをきっかけに神のお告げを聞いてしょぼい手作りユニフォームを着た自称スーパーヒーローになって悪と戦う、その滑稽で真剣な姿が切なく愉快なのはわかるけどやっぱり正義の名の下人を殺してもオッケーという流れにするならせめて殺人シーンを超絶面白くしてくれないと納得できないと言うか。股間にナイフを突き刺すことには素直に大笑いできたんだけど、同じキチガイでもエレン・ペイジは頭飛ばして命を犠牲にしてるのに主人公は妻に逃げられてしょんぼりして終わりってのがようわからん。途中で無意味に殺された刑事の存在もようわからん。トイレのゲロが顔になったりヘタウマなアニメや音楽の感じは結構好きだったんだけど。キレたケヴィン・ベーコンがもっと見たかった。
とか思うのはやっぱり私が真面目過ぎるからかしらんやっぱ寝ぼけた勢いで逆レイプするくらいのビ◯チにならなきゃダメなんだろうなと反省しなくもないんですがね(あの中途半端な伏せ字はなんだったんだ?)。