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9.13

『ミラル』

今日は、七月に出産したばかりの友だちに会いに逗子に行ってきた。何気にうんざりすることが多かったここ最近、ロハスな空気とピュアな赤ん坊にすっかり癒されて満足でございました。我ながら超意外な特技、赤ちゃんをあやすことは今回も健在。友だちにも「知り合って26年間で一番びっくりした」と言われた。そんなにか。

の前に、ジュリアン・シュナーベル監督『ミラル』を見たのだった(何気にこの監督の作品をほとんど見てるのだが『夜になるまえに』にスコリモフスキが出演してたとは気付かなんだ)。
イスラエルを舞台に、政治と歴史=男に翻弄された女たちの物語の中で生まれたミラルという少女の物語は実話だそうで、 見た後に知ったけどエリック・ゴーティエによる美しいカメラに映った戦うミラル演じるフリーダ・ピント(『スラムドッグ$ミリオネア』のヒロインの子)がかっこよく(好きな男を見るときの彼女の顔があまりにも恋全開で、多分あれは芝居じゃないと思うぞ)。中東の女子高生の制服が日本のとそっくりで(プリーツスカートにハイソックス的な)、そんな彼女が爆撃から逃げたり政治犯として捕まったりするのがなんか妙に衝撃的だったり。個人的にはきれいけどうーんカメラ動き過ぎとやや疲れたり音楽がちょっと感傷的過ぎたり前半の自費で孤児院を設立した女性の話が物足りなかったり幾つか不満は残るものの、決して涙を誘うような作りにはなってないのがよろし。ひたすら娘を守る父親は泣けたけど。
笑っちゃいけないと思いつつ、パレスチナ人とユダヤ人の嫁姑問題には女ってヤツはとつい笑ってしまった。