9.14
『三人の結婚』
なんかめちゃくちゃお久しぶりな気がする日仏学院さんで開催中の第15回カイエ・デュ・シネマ週間 にて、ジャック・ドワイヨン監督『三人の結婚』(10年)を見てみた、が、上映直前にフランス語映画英語字幕と知りひとり静かにショック、なんとか自分を信じて見てみるも冒頭から思いっきり会話劇の予感、ああこれは残念な結果かと心折れそうになるも英語字幕を眺めてるとしょっちゅう「fuck」という単語が出てくるのに気付き、どうやらこのフランス人たちは真面目な顔してヤルかヤラないかの話しかしてねーなと想像、大変面白かったです(実は臓器移植についての話だったりしませんように…)。
引き締まった体のちょいワル親父(多分劇作家)の家に俳優の男女4人が集まって、その不思議な家の中でひたすらあらゆる組み合わせで展開されていく会話(もちろん意味がちゃんと分かればより楽しめたんだろうけど)、隙を見てはエロいことしようとしたりするバカバカしさの美しいこと。眩い緑の中でビンタし合いながらいちゃつくとか突然のショットガンとか、楽しいし。相当な年上ダメ男好きな私もハゲ親父が生娘の美し過ぎる裸に涙する姿にはさすがに笑ってしまったけど、あの裸を見た時の中年女性の表情は恐ろしかった。ルイ・ガレルが出てる映画をもっと見たくなった。
って言うかつい最近まで自分は生娘側だと思ってたけど違うすっかり「あの役を演じるには歳を取り過ぎている」と言われる側になってたのかと気付かされた映画であった。別にいいんだけど。