『モテキ』
朝っぱらから久しぶりに自分で自分をしばきたくなるような大ドジをやらかしてしまい、ボロボロになった心をギャル神輿にでも慰めてもらおうと大根仁監督『モテキ』 を見に行ってみたのですが。原作漫画も人気ドラマも全然知らないんで詳しいことはわからないけど、わたしゃほんとにこういう退屈恐怖症系映画に興味が持てなくてねえ。まくしたてるモノローグに流れっ放しのJ-POP、CMやPVの尺なら楽しめるけど、川村元気さんとは多分気が合わない。突然のミュージカルは全然いいけどさすがにPerfume一曲分は長くてだるいしせめて女優が泣いてるときくらい静かにしてやれよと思ってしまった。泥まみれのラストシーンなんかに騙されないよ。あと、こういう本当にごく一部の世界のごく一部の世代にしかウケない感覚を今時映画でやる意味もよくわかんない、ドラマでやっててほしかった。映画監督(男)は長澤まさみにナマ足を出させたい生き物なんだなってことがわかったのと、在日ファンクのライブシーンでちらっと演奏する友だちの姿が見れたのはよかったです。最近のマイブームは橘いずみです。
内容的にも、モテない草食系童貞男子の主人公の自意識爆発のままでいけばいいのに中途半端に麻生久美子(イタいアラサー女子)に寄り添う優しい目線になんかイラッと。牛丼ってあんなに白米と肉を別に食べるもんなんですか?人生で一度しか吉野家行ったことないからわからないけど。さすがに唇の端に米粒はつけなかったけど。多分監督さんはすごくいい人なんだろうとは思うが、僕たち特有のダサさやイタさもひっくるめて面白いでしょってノリがちょっとイタい。
森山未來君のさすがの身体能力は素敵だったし長澤まさみクンのだらしないエロさも色々既視感で半笑いできたけどこんな映画を面白がるってなんだかなあ、とややキレがちなのは単に最後のブギーバックがオザケン信者には冒涜に思えたからだけかも知れない。あのTシャツ20年前私も着てた!
でも観賞後つい草食系男子に向かって長澤まさみの物真似をするも「不愉快」と一蹴された私が負け。