BLOG

10.27

『レディアサシン』

キノハウスに入る前にと(ソフトバンクの電波が入りにくい円山町にある建物)向かいの道路でメールしてたらキモいおっさんに客待ちしてる売春婦と間違われたのでそうじゃないよフランス映画の現在を見に来たんだよとの旨を伝えてからオリヴィエ・アサイヤス監督『レディアサシン』(07年)を初めて見てみたらなんとなく笑えない内容で、まあ面白かったからいいんだけど。せめて客待ちレベルじゃなくて指名でいっぱいくらいにしてほしかったかな。
元娼婦らしい女殺し屋が可愛らしい顔とは裏腹に体ひとつで男たちを裏切り裏切られパリから香港から逃亡、動き回るカメラにも『デーモンラヴァー』ほど疲れなかったのは音楽がおとなしかったからか(それでもものすごく不穏な音は始終響いてたけど)アクション映画として興奮できたけど、やっぱりアサイヤスさんの映画にいつも感じる、露悪的ってわけじゃないのに見てる途中でもうやめて!って言いたくなるような女の切なさにひとり息苦しくなってしまった。超怖そうなキム・ゴードンに対してヒロインが全然強そうじゃなく、いつも薄着で、人を殺した後にこすい万引きをする姿がなんか泣けた。でもやっぱりラストには盲人の一歩があって、彼女が幸せになれることを願わずにはいられず。でもやっぱりフランス人てそんなに変態プレイが好きなのかしらとちょっと気になってしまった。いつかフィルムで見たいなあ。

あーランジェリーフットボールおもろい。映画化権買いたい。フットボールのルールも知らんけど。