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10.29

『目を閉じてギラギラ』

多分二日前、渋谷アップリンクで開催されたnobody cinemalink vol.11 にて佐藤央監督『MISSING』を鑑賞し、監督×万田邦敏監督のトークを拝聴した。映画は以前にも一度見てるので感想は省略しますが、その後のトークではまさかのランジェリーフットボールが話題の的に。万田監督からはランジェリートークなる提案まで出てきて、俄然盛り上がりの模様。もちろんショットや女優の存在に関する興味深いお話も色々あったのだけれど。
そしてその後の打ち上げを素足にホットパンツ姿で始発を迎え、当たり前のように翌日風邪を引いてダウン。

の前に、渋谷ヒューマントラストシネマさんでひっそり公開中の冨永昌敬監督最新作『目を閉じてギラギラ』を見たのだった。哀川翔主演なうえ、いかにもな広告のイメージに人に聞くまで冨永監督の映画だとは気付かなかったぐらいなんですが、これがかなり面白く、個人的には今までの作品の中で一番好きかもくらいに興奮してしまったのでした。
任侠もののような野球ドラマもののような不思議な脚本に、あだ名がガンジーという、暴力が嫌いでヤクザから足を洗った哀川翔がイカす兄貴なのはまあ当然として、アテネフランセの舞台挨拶を目撃して以来勝手に親近感を抱いてる綾野剛がこんなにコミカルでキュートな芝居が出来る人だとは。杉山彦々との掛け合いには久しぶりに日本映画のリズムにイライラせずに笑えたし、細かい台詞のずるいくらい面白い(「お母ダーン!」には吹き出してしまった)。脇のチンピラ演じる役者さんたちもみんな良く、冨永監督はやっぱりビッチを可愛く撮るのがお上手。ゴルフクラブ一本でヤクザの抗争に繋がるすごく大胆な話の展開にはちょっと驚いた。
120分以上ある(多分)けどそんなに長さを感じさせない、 20時半からのみという中途半端な上映時間ですが、お勧め。