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11.02

『ウォーリアー&ウルフ』

予告を見たときにはちょっとしたトンデモ映画かと思っていたら実は田壮壮監督(好きだけど、未だ発音できない)の最新作だったとはと上映最終日に駆け込んで『ウォーリアー&ウルフ』 を見てみたのですが、これがほんとにトンデモというか困ったちゃん映画で、ちょっとショックだった。
井上靖の小説が原作らしい、違う部族の男女がセックスすると獣に化かされて狼になってしまうというお話をそのままやるのは全然いいと思うんだけど、ほんとーにだだっ広いだけの雪山や大自然を目の前に田さんも何を映していいのかわからなくなってしまったのか、映画の大半がちょっとオシャレなだけの風景ショットみたいになっちゃってて。主演のオダギリジョーが終始中国の山奥まで来て自分が何やってるかわからない風の戸惑った表情を見せてたけど、見てるこっち側も多分そんな顔になってた。最終的に愛し合う男女がどう見てもただのレイプ犯と被害者でしかないってのも今イチ腑に落ちず、山小屋の密室は照明が暗過ぎて何が映ってるのかよくわからず。それでも、真っ白の雪山に黒装束の大群とかやけくそとしか思えない程突然狼の大群が砂埃を立てて現れ人間がぽいぽい飛ばされる勢いとかかっこいいところは幾つかあったのだけれど。総制作費7億円!という中途半端な宣伝文句は嫌いじゃないが、そんな歴史大作気取ってやるよりもっと他の方法の方が良かった気がする…。

今週末はちょっと日記が書けない環境になるのですが、また体調壊して入院したりしてるわけではないのでご心配なさらず。また来週〜。