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11.07

『世界の現状』

復活。
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『鉄西区』でさえ日を分けて見た自分が到底『原油』(840分)を完走できるとは思えないもののせめて一本くらいはとオーディトリウム渋谷 さんで開催中のワン・ビン(王兵)全作一挙上映!に向かい、『世界の現状』(07年)を見てみた。ワン・ビン以外に、アピチャッポンやペドロ・コスタなど6人の監督が参加しているオムニバス映画。
このタイトルに対し全体的に絶望的な内容の作品が続く中、ワン・ビン監督『暴力工蔽』も、60年代の中国を舞台に反革分子がリンチされて殺されるまでの短編劇映画とだいぶブルーなことになってましたが、初めての劇映画、今までのドキュメンタリー作品とはまた違う執拗な手持ちカメラと役者たちの緊張感が見てて怖かった。足のスネを堅い棒で殴る暴行、『ミザリー』以来トラウマで。家畜のように横たわる女の死体、俄然『無言歌』が楽しみなりました。
ペドロ・コスタの帰る家を失った男たちの短編も面白かったし、アピチャッポンの船上の法事(?)みたいな作品も良かったが、最後の(監督の名前を失念。多分フランス人)狂った上海の夜をダラ撮りしただけの映画が個人的に結構ツボだった。
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