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11.18

『キャプテン・アメリカ』

しかしいつまでもめそめそしてるわけにはいかぬと気合いを入れて久しぶりに映画館へ、でもこのへろへろの精神状態を刺激しなさそうなお気楽な作品をと今更ジョー・ジョンストン監督『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』 を選んでみた。原作はアメコミの原点と言われてるコミックらしいが、全然知らない。主人公の若者は初めて見たけど、トミー・リー・ジョーンズとかサミュエル・L・ジャクソンとか出てます。
1942年のアメリカを舞台に、ひ弱過ぎて軍隊に入れない愛国心に満ちた青年が国家の極秘機密マシーンで肉体改造の結果スーパーヒーローになる、いかにも漫画っぽいお話が、さすがに最近流行の映像が派手過ぎて何が映ってるかわからない系ハリウッドアクション映画とは一線を画す落ち着き、なのだが、既にそれじゃどこか物足りなさを感じてしまってる自分を発見。つまんないってわけじゃ全然ないし、初めて敵の陣地に潜入するときすっごい忍び足で頑張ってるのに背負ってる盾がド派手な星条旗柄だもんで俯瞰で見たら悪目立ちし過ぎという微妙なユーモアとかは好きだったんだけど、色々バランスが良過ぎて逆に面白みが欠けてしまってた気が。どう見てもパート2に繋がる終り方だったので続編にもうちょっと期待。次回の冒頭は絶対に8時に待ち合わせの場所に行ってほしい。
しかしこの主人公が、夢の機械(カプセル型)に入って、どんなヒーローキャラになって出てくるのかと期待したら、もやしっ子の男の子がめっちゃマッチョなボディーになっただけという展開にはちょっと笑ってしまったのだが、顔は同じ人物で筋肉のつき方がまったく違うという設定のからくりが情けないかな全然わからなかった。これどこからどこまでがCGなの??

しかしこれを見た池袋東急さん、家から近いのと昭和な雰囲気がお気に入りの劇場だったのに年内いっぱいで閉館と知り静かにショック。シネコンに負けた、と堂々と宣言していて、妙に切ない。